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「少年H」

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今更ながら「少年H」を読みました。妹尾河童さんの自伝的小説でありますが、この本が出版された1997年当時は、熱帯アジアの旅にハマっており、どうも触手が動かなかったというか、野坂昭如さんの「火垂るの墓」で十分だという思いがありました。好奇心旺盛な少年時代の妹尾河童さん、いや肇少年の視点であの戦争を俯瞰させられるといかに愚かであったかということが実感できます。外国人が多く住む神戸という街、またご両親がクリスチャンであったという特殊な境遇が、この小説を興味深いものにしています。立花隆さんの「猫ビル」を描かれた妹尾さんの息子さんが、表紙を描かれていることも特筆すべくことだと思います。




少年H
タグ:妹尾河童