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「カルカッタ発 ニューヨーク行き 1989/1999」No.69

「赤痢なんてここでは風邪のようなものですよ」

ナースの伝言通り我々はフリークストリートに向かい、
その足でトリヴァンユニバーシティーのティーチングホスピタルへ向かう。
日本人のドクターによるとT君の病状はやはりアメーバ赤痢だった。
驚く我々を尻目にドクターは笑みさえ浮かべながら
「赤痢なんてここでは風邪のようなものですよ。帰国はまだまだですよね?」
「いつ帰るか決めてません」
「ここでは風邪のようなものですが、日本にそのまま帰るとえらいことになりますよ。
東京だと検疫からそのまま墨東病院送りになり、新聞でも騒がれるでしょうね。」
「当分帰国しないのであれば今泊まっている宿で療養してください。見ての通り
ここには入院する設備もいいかげんなものですから薬を飲んでとにかく静養してください。」
アメーバ赤痢がただの風邪と一緒にされてしまうなんて
まったくもって、いよいよ地球の果てまで来たんだと言う実感をしたのである。

つづく
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